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財団概要

ご挨拶

公益財団法人
荏原 畠山記念文化財団
理事長 前田 東一

私どもの前身である財団法人畠山文化財団は、昭和35年(1960年)に株式会社荏原製作所の創業者、畠山一清によって創立されました。以来、科学技術の研究、普及および振興のための助成、また育英奨学事業への助成による教育学術の発展、それらによる産業の興隆とひろく文化の進展をめざして活動して参りました。
平成23年(2011年)にはこれらの事業の公益性が認められ、内閣総理大臣より公益財団法人に認定されました。
そして、平成29年(2017年)には同じく畠山一清が創設しました公益財団法人畠山記念館と合併し、公益財団法人 荏原 畠山記念文化財団として、助成事業と共に美術館の運営を行っています。
助成事業では、研究助成、奨学金給付、外部公益団体への寄付などを行っており、その根底には財団創設者畠山一清の精神が流れています。彼は、経済的に苦しかった若い頃、助けてくれる人がいて勉学を続けることができたこと、様々な団体が手を差し伸べてくれたことに生涯感謝し続けていました。一方で、創業して業容を拡大する中で、技術者・発明家を高く評価しない日本社会の在り方を変えていかなければならないとの思いも抱き続けていました。これらの原体験が、学びたい人を支援する育英事業や、技術者・研究者・発明家への研究資金の提供と顕彰の授与、そしてお世話になった団体への助成活動に結実しています。
私どもは創設者の熱き思いに立ち返り、これらの助成活動を通して、“学術の振興や産業の興隆に寄与する人創り”を更に力強く推進して参ります。
美術館の運営でも、「最後の数寄者」と称され、失われつつあった日本の伝統と文化に敬意と愛着を持ち続けた畠山一清の精神に立ち返ります。彼は優れた古美術の蒐集・保護に留まらず、その美術品を茶会で実際に使いそして美術館を通して広く社会と共有することで、その文化史的、美術的価値を再構築し、グローバルに発信して文化の創造に努めました。私どもは、畠山一清の精神を胸に、茶の湯の文化を大切に護りその新たな価値の創造に努めると同時に、今を生きる多方面の芸術家の皆様と新たな文化と美を創造し、広く国内外に発信して参ります。
今後とも、皆様のご理解とご支援を心からお願い申し上げます。

財団の概要

名称 公益財団法人 荏原 畠山記念文化財団
THE EBARA HATAKEYAMA MEMORIAL FOUNDATION
所在地 東京都大田区羽田旭町11-1
設立年月日 昭和35年6月6日(平成23年8月1日公益財団法人へ移行)
主務官庁 内閣府
目的 学術、科学技術の研究を奨励援助するとともに、学術、科学技術及び文化、芸術、茶道、スポーツの普及振興ならびに児童、生徒及び学生の育英奨学事業を援助し、もって教育および学術、科学技術の向上発展に資し、ひいては産業の興隆を招来し、また広く文化、芸術、茶道、スポーツの振興をはかることを目的とする。
事業の概要
  1. 学術、科学技術の普及振興及びこれを目的とする公私の機関
    団体及び施設に対する援助
  2. 学術、科学技術の研究に関する公私の機関、団体及び個人に対する援助
  3. 育英奨学団体及び学校等を通じての児童、生徒及び学生に対する援助
  4. 文化、芸術、茶道、スポーツの振興に資するための施策および援助
  5. 美術工芸品及び関係資料の収集・保管・展示・公開・調査・研究・出版等
  6. その他目的を達成するために必要な事業
基本財産 株式会社荏原製作所 株式約988千株
株式会社向山 株式約6.5千株
東京都港区白金台
  土地約4.1千㎡
  建物約1.4千㎡
美術工芸品 約1,300点
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